バークフリー・プロ（無駄吠えしつけ用品）使ってみました

　千春の威嚇吠え、なんとかならないものかいな〜と思っている中、無駄吠え防止用品のモニターがあったので応募。
　無駄吠え防止用品は色々ありますが、首輪型でないこと、犬の鳴き声を察知して自動的に反応するもの（手動ではないこと）という自分の条件に当てはまっていたので、当選したときは嬉しさひとしお。

　その商品は、『バークフリー・プロ』です。

●バークフリー・プロの性能

・設置型。壁にかけることもできます。
・超音波と高周波が出ます。
　吠えると声をキャッチし、犬が嫌う超音波を５秒間発信し、びっくりさせることでムダ吠えを防止します。
・有効範囲は9m。
・電源コードは15m。
・電池での使用も可能。
・簡易防水機能付きで屋外でも使えます。
・ぺピイの人気商品。

＊タバコは大きさの比較のために載せてます。

●使用注意点

・不審者がいたときなど、吠えることを訓練されている犬には効果がないかもしれない。
・お散歩やごはんの時間がきっちりと決められいるために要求吠えする場合は、効果がないかもしれない。
・警戒していたり、緊張したりして無駄吠えしているときには効果がないかもしれない。
・犬以外の声にも反応するので、インターホンや電話の音に反応してしまうかもしれない。
・多頭飼いには不向き。

●テスト使用

　さて、取扱説明書どおり、まずは高周波でテスト。
　人に音が聞こえるとのことでわくわくしてテストボタンを押して見ると、「キーン！」と「ピー！」の中間みたいな音が鳴りました。
何かの警報音みたい。
結構、音は大きく感じたのは高い音だからでしょうか？
音の大きさにアワアワしてしてしまい、窓を閉めて試すんだった……多分、外にも聞こえていたはず……と後悔。
　鳴り終ったあとも耳に残る意味では不快な音です。

　千春は音を聞きつけ、恐る恐る見にやってきました。
そして、怖がったときに見せる机の下に隠れる動作をしはじめました。
犬にとっては不快というレベルではなく、本当に嫌な音なのかもしれません。

　動作確認が出来たので、人には聞こえない超音波に切り替えました。
　置き場所は犬より少し高いところとされていましたが、適当なところがナイ。
仕方がないので、床にそのまま置いてみました。

　おやつを持って、家の中をうろうろしているとじらされた千春は吠えます。
そうやって自発的に吠えさせてみました。

　超音波のテストは……効果あり！

　吠えたとたん、千春はぎょっとした顔をしてすぐに機械を見ました。
人には全く音は聞こえませんが、作動すると「カチッ」という音がするので、近くにいると動作確認ができます。

　そして、いつもなぜか「わん！」と言いながらする「伏せ」をさせてみると、つぶやくように小さく「わん」と鳴いて伏せ。
吠えたら音が鳴ると、すぐに察知したみたいです。

　更に、手を怖がり、お手すら喧嘩腰だったのに、とにかく吠えないよう自粛しながらお手をする姿が見受けられました。
　そして、吠えると音が聞こえてびっくりして動作が止まるので、無駄吠えだけでなく無駄吠えを伴う問題行動（噛むなど）も、もしかすると阻止できるようになるかも？

　これらの千春の反応にはびっくりでした。
テレビショッピングのオーバーな宣伝ができそうなぐらいに、わたしはテンションが上がりました。

●８日間使用して

　千春が威嚇するタイミングは把握しているので、当初は威嚇するときにスイッチONにしていましたが、次第に電源を入れたり切ったりするのが面倒になってずっと電源を入れっぱなしにしました。
　設置場所は椅子を使って、千春の少し上になるような高さにし、千春が普段いる場所に向けて設置。

　本当に意味のないことに関しては吠えるのを躊躇するようになりました。
「伏せ」をするときに「わん！」と１回必ず吠えていたのも、次第になくなりつつあります。

　威嚇吠えに関しては、効果があるときとないときがあり、『バークフリー・プロ』が作動していても意志を貫き通すこともあります。
　ごはんを残して守って威嚇吠えするときは、耳を動かしているので聞こえているはずだと思うのですが、超音波を完全無視することも……。
　でも、以前に比べると効果は出ていると思います。
残したごはんやおもちゃを守って威嚇していても、超音波が聞こえると動きが止まるため、取り上げやすくなりました。
「噛むぞ！」という動作も見せなくなりつつあります。

　ということで、千春は、「吠えれば不快な音がする」ということは、きちんと認識しました。
その効果があるときは、平常心を保っているときのみ。
危険を察知して自分の身を守ったり、警戒したり、欲求を訴えるなど本能に即した行動だったり、テンションが上がりすぎて周りのことが目や耳から入ってこなくなると、あまり効果はないようです。
　本来の目的であった威嚇吠えを防止することは千春に対してはあいまいな結果で終わりました。

　けれど、これがあることで気持ちにゆとりができたことは確かです。

　『バークフリー・プロ』を使う前は、「吠えたきゃ吠えておけ」と思いつつもご近所迷惑だと思う気持ちが先に立ち、わたしが千春に折れる形になっていました。
吠え始めると、ばたばたと家の窓を閉めて、千春のご機嫌取りをしていました。

　それが、「『バークフリー・プロ』があるから、そのうち鳴き止むだろう」と楽観的になり、余裕を持って千春と接することができるようになりました。
　この飼い主の気持ちが変わるってことが大きなことだと思います。

●気をつけたこと

　１日１日、『バークフリー・プロ』に慣れていることは分かっていたので、吠えるのをやめたときにはテンション高々に褒めてあげています。
『バークフリー・プロ』の音と褒めてあげることが、「ムチとアメ」になっているのか、威嚇吠えのときの表情が和らぎつつあります。
　この辺は根気強く教えていきたいと思います。

●個人的に思ったこと

　大きさはちょっと存在感があります。
千春がいるときにテストしてしまったせいもあるのですが、千春は最初から『バークフリー・プロ』の存在を認識。
勘のいいコは飼い主の心情も読み取って警戒しちゃいそうなので、愛犬が家にいないときにテストして、こっそり設置する方がいいかも。

　千春のように臆病なコはストレスから更に臆病にならないかと心配しましたが、慣れてしまえば大丈夫のようです。
その「慣れ」は無駄吠え防止の本来の意味もなくなってしまう恐れもあるのですが……。
　超音波に慣れてしまわないように、ここぞというとき以外は電源を入れないなどの配慮が愛犬の性格によっては必要かもしれません。

　本体にスイッチなどが付いていないため、ON，OFFの切り替えは電源コードや電池を抜く必要があります。
必要なときだけに使いたい場合には、ちょっと不便です。

　設置は、犬に向けて置くことが推奨されています。
うちはリビングで千春が普段いる場所に向けて置いていますが（周りには音が鳴るものを置かず）、リビング内であればどこにいても千春の吠える声を拾って反応します。
　もちろん、『バークフリー・プロ』の真正面で吠えたときの方が、やはり効果は大きいです。
　また、犬以外の声や音にも反応するようですが、今のところ、うちでは誤作動はないようです。
夫婦二人だけなので、他に犬に似た音や大きな音がないからかもしれません。
泣く赤ちゃんや騒ぐ幼児がいる場合は、もしかすると反応して愛犬にとばっちりが行くかもしれません。

　お外にも置けるので、お隣の犬が庭で吠えてうるさいとお困りの方にも使えると思います。
苦情を言って角が立つことを避けられ、こっそり対策できるのがマル。

　もう少し使い続けてみるつもりなので、威嚇吠えにもう少し効果が出ることを期待！

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